第11回ワンコイン講習会 報告

-第11回ワンコイン講習会 報告-

千葉県連盟 女性委員会

ワンコイン

第11回ワンコイン講習会を実施しましたので報告します。

1. 実施日     2017年11月19日(日)15時20分より
2. 会 場     船橋市西部公民館 会議室
3. テーマ     「安全登山と生涯登山」
4. 講 師     安村 淳 先生
5. 参加人数    40人(9会)

講師をお願いしました安村先生は、第3回・4回に続き3回目になります。
大分間が空いてしまいましたが、その間、先生の講習会に対する要望が沢山ありました。
ご多忙の中、強引にお願いをしましたが、快く引き受けていただきました。
今回の講演では、3部に分かれたテキストを全員に用意していただきました。

  1. 2016年度の山岳遭難の実態
  2. 登山の運動強度と山での体のトラブル
  3. 高所登山のグレーディング(難易度)と登頂の為のアドバイス

*タイトルをクリックすると資料のPDFが開きます

安村先生の講演で印象的だったのは

  • エネルギー不足は遭難のもと
    「道迷い」 「転倒」は、淡水化物エネルギー不足による事が多いそうです。
    炭水化物エネルギーが不足すると、以下の症状が発生する。
    1. 筋肉が動かなくなる → バテる(疲労)・転ぶ(転倒、転落、滑落)
    2. 脳や精神の動きが低下する → 判断力が低下し、注意力散漫になる(道迷い、転ぶ)
    3. 体温が維持できなくなる → 低体温症になり易くなる
    4. 筋肉を溶かしてエネルギーにする(糖新生) → 筋肉の減少、老廃物が多くなる
  • 日常生活では炭水化物は悪者とされているが、登山ではとても重要です。
    炭水化物エネルギーの不足は、疲労、転倒、転落、道迷い、低体温症などの原因になっています。
  • 「山に行く前日は、肉を食べてスタミナを付けて行く」・・・は?・・・米・・・有効
  • 「山小屋で夕食が食べられないので、おかずだけ食べる」・・・×・・・おかず無しで米・・・◎
  • 登山のエネルギーの計算式「コース定数」・・鹿屋体育大学・山本教授の研究による。
第11回ワンコイン講習会第11回ワンコイン講習会
安村 淳先生

安村 淳先生

山のガイド「マウンテンゴリラ登山学校」を主宰、ハイキングからヒマラヤまでのガイド
「バテない山の歩き方」
登山による障害の予防と再発防止の指導、講演活動に取組んでいる。
あんまマッササージ、指圧師としても活躍