40.山岳遭難事故等緊急時の連絡・出動体制(05/17 23:32)


山岳遭難事故の情報入手には二通りあります。下山予定時刻を過ぎてもパーティーメンバーから連絡がない場合と、他の登山者等により遭難・事故等の連絡があった場合があります。
下山時刻が過ぎても
連絡がない場合
他の登山者から事故発生
の連絡があった場合

登山計画書の最終下山予定日(予備日含む)下山予定時刻までに、リーダーまたはメンバーから下山報告先に下山の連絡がない場合、下山報告先のものは会の山行管理者(会代表・リーダー部長(山行部長)など各会で定めている者)に下山の報告のないことを連絡する。

<画像:矢印>

連絡を受けた山行管理者は、共同でパーティーメンバーの全員の下山の有無を、自宅などそれぞれの緊急連絡先に確認する。

<画像:矢印>

下山が確認できない時は、その時点で緊急事態として下記の行動を起こす。

<画像:矢印>

連絡を受けた者は、出来るだけ詳細に事故の状況を聞き、正確にメモする。連絡先の電話番号、相手の名前、事故の場所など、大事な点は復唱する。連絡を受信したものは、会の山行管理者(会代表・リーダー部長(山行部長)など各会で定めている者)に遭難・事故の内容を連絡する。

<画像:矢印>
山行管理者は代表またはリーダー部長(山行部長)、事務局長及び家族へ連絡する。
<画像:矢印>
遭難対策本部を会内に設置する。
遭難対策本部の構成 遭難対策本部の役割
  • 会代表
  • リーダー部長(山行部長)
  • 事務局長
  • (上記の中から遭難対策本部長を決定)
  • 会員の何れかの自宅に設置
  • 事務局、記録、対外情報、会計、先遣隊長、隊員の決定
  • 運営委員の招集、全会員に待機と出動準備の指示
遭難対策本部長の役割
  • 山小屋、地元警察、地元自治体、現地気象等の情報収集の指示。(情報は本部長へ集中)
  • 登山計画書、情報に基づき、先遣捜索隊の捜索地域・コースの決定。
  • 会代表に事故状況と判断を報告。
会代表は遭難対策本部長、リーダー部長(山行部長)、事務局の見解を参考に最初の結論として「会として先遣捜索隊派遣」・「千葉県勤労者山岳連盟救助隊へ救助要請」・「警察へ救助要請」を決定し、会の行動を指示します。
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