39.事故遭難時の対応策マニュアル(05/18 00:46)


<画像:>■登山計画書の提出及び下山報告の徹底

登山計画書(下山報告先を必ず明記)の提出は、どのような山行でも連盟会員の義務、登山者のモラルとして必要です。

登山計画書を提出する理由として以下のことが挙げられます。

  1. 登山計画書を作成することにより、リーダーは山行計画の全体を再確認し、危険箇所や注意すべき点、エスケープルートの確認など問題点が整理出来る。そして、メンバーは、山行内容の意思統一及び、パーティー全体の安全に対する認識を高めることが出来る。
  2. 登山計画書の提出は、遭難事故時に捜索する側が、事故ルートを想定しやすく、メンバーの誰が、食糧や通信手段は持っているかなどがわかり、捜索の対応が立てやすく救出を容易にする。計画書がなければ、どこの山に行ったのか、何も分からず捜索のしようがなくなる。

    自宅など山行中連絡のつく家族に一部、当該加入山岳会・団体に一部、登山口の登山指導センター(又は最寄の警察署か派出所)や案内所の登山届けポストに投函する。

  3. 登山計画書が提出されない場合は、労山遭対基金に加入していても、労山遭対基金は給付されない。

    他会の山行でも計画書を提出することによって給付を受けることが出来る(個人加入分のみ)。ただし、救助・捜索費の給付は、当該者以外に他団体の複数の対象者があった場合など、その内容によって限度額が変わる。

  4. 計画書の提出によってその人の山行活動の状況や技術の新渉状況を把握でき、さらなる技術の向上や今後の山行参加等に結びつけていくことが出来る。
  5. 計画書を提出することによって、山行に対するアドバイスを受けることが出来る。
  6. いかなる山行でも計画書を提出しない場合、その山行において会員としての有する権利を放棄したものとみなされ、規約上加盟団体・会として捜索に出動できない場合がある。

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