日時:2007年3月7日
記録:ふわくハイキングサークル
昨日来の春の嵐も収まり、この時期らしい、朝の冷え込みとなりました。フルーツ村駐車場で全員揃って軽いストレッチをして、9時20分出発。早速春のお迎えです。
ミツマタの花が咲き、一面のフキノトウ、でも暖冬のせいか大分トウが立っていた。
マメザクラも咲き出している。ゆっくりと上り坂を歩いていると、すぐに今日のお目当てのスハマソウに出会えた。白い小さな花びらを静かにゆらして、なんと愛らしいこと。
この道は、二輪や四駆のトライアルコースになっているので、赤土の急斜面に轍が頂上まで続く。そこからは、八郎塚が正面に見える。鹿避けの柵を開くと山道になり岩が続く尾根道になる。
千葉では少ないネズミサシ(ネズ)やモミ、ツガ、カヤの針葉樹が見られ、ヒサカキやツバキの花が咲く。中原さんの丁寧な説明を聞きながら、約一時間で第一展望台に到着した。
真下に豊英ダム湖、八郎塚から山郡山へと続く尾根、安房高山などが見渡せる。さらに五分ほど歩くと笠石に着く。
笠石とは良く言ったもので、大きな岩の上にさらに鍔の広い帽子を被せたような笠が鎮座している。
眼下にはフサザクラが淡いピンクの花が垂れ下がるように色づき始めていた。早咲きのシュンランなど見て、11時に第二展望台に到着。この尾根で一番高い岩だ。鹿野山やこれから向かう寂光山が直ぐそこに見える。
少し歩くと杉や檜の植林帯に入り、小袋沢コース分岐を右に見て左に大きく曲がり右が開けてくると、香木原や三石山方面のゴルフ場が見え、大きな岩山を少し下りると林道旅名コースの終点に着く。その崖の上に寂光不動がある。
11時50分ここで昼食をとり、食後ザックを置いて、寂光不動にお参りした。
崖を刳り貫いた中に木造の懸崖つくりの祠があり、木剣が奉納されている。少し戻り、狭い踏み跡をたどると、見上げるような岩山が目の前に。
寂光山の岩に挑戦して登攀気分を味わう。山頂には石の祠があり、鹿野山・石射太郎山・高宕山などの眺望が良い。
さらに右に進むと、隠れた大きな岩場があるが、其処まで知る人は少ない。
引き返して13時25分出発。鵜沢さんの、一万年前から進化しない植物のカンアオイ、フサザクラの話に耳を傾けて、春の柔らかい陽を浴びながら、林道をのんびり歩いた。
国道410号線交差点から満開のカワズザクラを見る幸せにも恵まれ、14時30分にゴールした。大満足な一日でした。
(記 – ふわくHC堀さん)
旅名のバス停から、帰りのコースとなる寂光不動の案内石塔を左に見て橋を渡ると、旅名のフルーツ村の看板が見えるその道を入り少し下り、橋を渡り300m上ると、出発点のフルーツ村だ。
春先は、2月からイチゴ狩り、河津桜、ミツマタ、水仙など、3月の末にミツバツツジが咲く。秋には梨狩りも出来る楽園だ。
寂光不動は、国道410号より案内石塔から林道旅名コース終点まで、車で入れます。
車を置いて、今回の逆回りで、笠石まで往復が、約二時間で散策出来ます。四月中旬から新緑と、ウツギ・ネジキ・アズキナシなどの白い花が綺麗です、
歩き足りない人は、清和県民の森の幾つかの、コースを繋ぐと、良いでしょう。
(記 – ふわくHC中原さん)
旅名村に疫病が流行した時、この地の案養山光明寺の住職の夢枕に不動明王が立ち、辰巳の方向に寂光浄土の霊地あり、不動尊を祀れば疫病退散、五穀豊穣のご利益があるとお告げを受けて、村人と共にお堂を建立した。